タイでロングステイ   日本人のロングステイ村の構想

 日本の高齢者が増えるに従い、タイに来るロングステイの人も増えていくでしょう、それを見越して、タイに日本人のロングステイ村をつくろう、というプロジェクトは今までたくさんあったと思います。しかし、なかなか形になっているものがない。


 例えば、5~6年前だったでしょうか。アユタヤの少し郊外に分譲地を用意して、日本人のロングステイ者に買ってもらおうというプロジェクトがありました。普通は「そういうプロジェクトがある」という段階で終わってしまうのですが、そのプロジェクトはタイ人の土地所有者と日本人の賛同者が組んで、分譲をする段階までこぎつけました。


 ゴルフ場のすぐ近くの広い分譲地で、そこにある程度、分譲住宅を建設し、共有のプールなども設置し、リゾート風の雰囲気にして、あとはサンプルの住宅を用意し、まずはロングステイをする人に見てもらい、気に入れば購入する、という段階まで来ました。
 さらに、緊急の出張医療部屋も設け、アユタヤ市内の病院と提携して、ロングステイの人の健康を守る、という具合です。


 なるほど、よくここまでがんばったなあ、と思う部分はありましたが、一方で、冷静に考えてみると、アユタヤの郊外の分譲地の物件を買ってメリットがあるでしょうか。確かに日本人のロングステイの人が集まる、というのはあるでしょうが、バンコクまで車がないと行けない、高速を使って1時間弱。まわりはゴルフ場ぐらいしかないのどかな場所で、ロングステイの人が生きがいを持って稲作などができる、というわけではない。


 陸の孤島とまでは言いませんが、助けがないと何もできないし、住宅だけ買っても一日、ブラブラ過ごすだけ、という感じにうつります。コンセプトはわかるのですが、あえてそこに行く…という人がいるか、というプロジェクトでした。     

  

  まずは、一戸建てを買ってもらう、というのが初めにあり、日本人は土地を買えないので、どのようなシステムだったかはわかりませんが、おそらく、20年、30年の定期借地という形だったと思います。

 

 主催者の日本人もまず、そのコミッション欲しさ、というのが透けて見え、本当にロングステイ者が住みやすく、住みたい物件を提供し、アフターケアも万全である、という風には見えませんでした。 


 タイ人オーナーにしても同じく、一戸建てを買ってもらうことが先決で、一応、共有プールや、緊急医療部屋をつくってはいるものの、すでに建設した物件は一般のタイ人にも販売していて、ふたまたをかけて、とにかく売り切る、という姿勢のようでした。


 タイに2~3年いてロングステイしている人なら、こういう状況は現地を見ればすぐにわかり、そんな物件は相手にしないのですが、日本で募集し、日本からロングステイに、と一戸建てを見に来る日本人は、そのような状況はなかなか見えません。主催者のふろしきを広げたような話に希望を持ち、手付金を払ってしまう、ということもあったようです。


 しかし、実際に住んでみると、周辺は一向に整備されない、アフターケアも十分でない、などわかってきて、主催者側とのトラブルが起きるわけです。その時には主催者側の日本人はすでに居なくなっている、あるいは担当者が代わっている、という状態でした。


 ということで、ロングステイ村を造るのは難しい。土地持ちのタイ人、そして高齢者を呼び込む日本人が組んで構想を練るパターンが多いですが、どうしても利益がまず優先される。本当にロングステイ者の側に立ってサービスを提供する、という視点がなかなか見られません。


 しかし、それもそうかも知れません。日本では高齢者のためのサービスで利益を取ろうとは今では、あまり思わないでしょう。


 しかし、タイでは高齢者へのサービスであろうと利益が優先されます。特に引退をした日本人の高齢者は皆、お金を持っている、というのが一般的なタイ人の見方です。中には日本の年金で暮らしていけないため、タイに来ている、などという事実がまだタイ人の間では知られていないのです。


 タイでも、もう少し真剣に自国の高齢者のために、と考え出した時には、日本の高齢者にとってもメリットのあるサービスができてくるのでしょう。



 ロングステイのビザ等に関しては タイ自由ランド事業部  ℡081-566-9015 まで。  

 

 

2011年5月20日 タイ自由ランド掲載

 

 

 

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