タイのイレズミは底力?あり 「サクヤン」で幸せになる!!
バンコクから北西約50㎞のナコンパトム県にあるワット・バンプラは一見タイのどこにでもありそうな普通のお寺だ。歴史的に特に重要というわけでもない。しかし「ある事」をしてもらえるお寺としてタイ人、そして最近では外国人の間でも知られている。その「ある事」とは刺青である。
刺青、今風に言うとタトゥーは、タイでは日本より社会的に受け入れられており、刺青を入れた人を見かける機会も多い。日本の若者や欧米人の好む現代風の刺青に混じり、呪文の様なタイ独特の刺青に気づかれた方も多いのではないだろうか。それは「サクヤン」と呼ばれる種類の刺青である。サクヤンとはタイ語でサック(刺青をする)ヤン(護符)、護符を入れるという意味で、ワット・バンプラはサクヤンを彫る寺として有名なのである。
実際にその寺、ワット・バンプラへ行ってみることにした。バンコクから車で2時間強で到着した。このお寺の本堂には高僧のミイラがあり、それ目当ての参拝客も集めている。サクヤンを彫る場所は、本堂とは別の一角にある。訪れた時には15人程のタイ人が順番待ちをしていた。女性の姿も見えた。
おどろおどろしい雰囲気を想像していたが、彫る方も待つ方も淡々とした様子で少し拍子抜けした。しかし写真撮影は厳禁。あくまでも神聖な儀式なのである。彫り代は有って無い様なもので、あくまでお布施という形でお寺に寄贈する。
サクヤンはその独特のデザインが印象的であるが、元々はファッションとは趣を異にした宗教性の高い刺青文化といえる。サクヤンを入れることにより、悪いカルマを断ち切り運命をより良い方へ変える、また悪霊退散など超自然的な見えない力が備わるると信じられている。
お守りを体に彫り込むという感覚なのであろうか。たしかにお守りを身に付けるより、直に体に彫り込んでしまった方が、効力は絶大な感じはするし、ビジュアル的にもインパクトがある。ワット・バンプラで、彫り上がったばかりのサクヤンを撮影させてもらったが、背中いっぱいに入ったサクヤンは、見るものを圧倒するパワーがある。まるで曼荼羅の様だ。
サクヤンでびっしりと書き込まれている文字は、タイに仏教経典と共に伝わったバーリー語というサンスクリット語に近い言語である。日本の卒塔婆や護符などに描かれる同じくサンスクリットに由来する梵字も、意味は分からずとも畏怖の念を感じさせるが、サクヤンの文字にもそれに似たスピリチュアルな力を感じる。
お寺の関係者の話では、最近では欧米人の訪問者も多いという。これはハリウッドの大女優アンジェリーナ・ジョリーの影響もあるだろう。彼女の左肩甲骨にはサクヤンが入っている。もちろんタイで彫られたものだ。
サクヤンの図柄にはそれぞれ意味があり、アンジェリーナ・ジョリーのひっかき傷の様なサクヤンは「五つの爪」という種類の護符で、富、魅力、成功、厄除け、家内安全などの意味があるそうだ。
サクヤン彫りは全て手作業で麻酔をしないため、強い痛みを伴いそうだが、現場を見学した限りでは、苦痛をあらわにしている人は見なかった。己の肉体に神秘的な力が備わっていくという感覚が痛みを消してしまうのだろうか。
伝統的な宗教儀式としてのサクヤンには、彫る図柄から彫る場所、順番まで厳密な決まりが存在する。しかし現在のサクヤンは、願掛けとして気に入った図柄を気軽に彫る傾向にあるようだ。時代と共に伝統や儀式がカジュアル化するのは常であるが、より良い生活、より良い人生を望む人々の気持ちは、今も昔も変わらない。幸せになりたいという、ささやかな願いのこもったサクヤンがバンコクの街には溢れている。
2011年7月20日 タイ自由ランド掲載
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