タイのパワースポットは人の渦 ! 「巨大岩」と「仏陀の足跡」があるカオ・キッチャクット
バンコクの東南約330㎞にある町「チャンタブリー」の山寺、カオ・キッチャクットへ出かけてきた。同僚のタイ人女性の「とってもキレイ」という言葉に惹かれ、厳かな雰囲気の山寺でタンブンする自分の姿を想像し、いざ出発。
バスに乗って出発したのが金曜の夕方。3時間ほどで着くと思っていたが、やはり渋滞につかまり、1時間ほどしてやっと郊外へ。次第に高層ビルの数は減り、家がポツリポツリ建つだけの野原に出る。久々に都会の喧騒から抜け出した開放感から、ゆったりとした気持ちに。日もすっかり暮れ、うつらうつらしているうちに、ようやくチャンタブリーに到着。およそ5時間の道のり。車から出ると、ふいに潮風の香り。そうか、ここは海町なのだなとその時初めて気づく。夜明け前の出発に備えてひとまず就寝。
午前4時、外はまだ真っ暗だが、頂上で日の出を拝もうと出発。チャンタブリーの市内から約40㎞の場所にあるカオ・キッチャクットのふもとに着くと、広い駐車場にはすでに車がいっぱい。寺に向かって歩くと、まるでお祭り騒ぎのような賑わい。焼き鳥やおかゆの屋台にお土産屋、タンブン用の花や線香を売る店が道の両脇にずらりと続いている。さらに入山を待つ人が傍らに座っていたり、横になっていたりと、どこを見ても人ばかり。カオ・キッチャクットの頂上に行くまでにはまず、乗合トラックに乗り、約8㎞の険しい山道を運んでもらう。その後、整備された1㎞余りの登山道を歩き、目的地に到着となる。このトラックの順番待ちを長らくしているうちに、遂には夜が明けてしまった。
そして、この乗合トラックは、私がこれまで生きてきた中で一番怖い乗り物だった。山を切り崩して作った道は、かなり傾斜が急で、ところどころデコボコしている。下からのトラックと、上からのトラックがギリギリ通れる程の幅しかないにも関わらず、運転手はかなりの猛スピードで進む。トラックの荷台の手すりを万が一離したら最後。命綱もなにもないのだから、たちまち荷台から転がり落ちて死んでしまう!と、恐怖で顔が強張る。カメラを落としかねないから、もちろん撮影も不可能だ。8㎞の距離がとても長く感じられ、「どうして万が一に備えて、親に遺書を渡してこなかったのか」と何度も悔やむ。向かいに座るタイ人は強張る私の顔を見てニヤニヤ、余裕の表情だ。さすが経験者は違う。
…。
想像した万が一の事態はおこらず、無事に登山道入口に到着し、ホッと胸をなでおろす。登山道にもびっしり人が居て、山肌が見えないほど。 実際に歩く距離は1㎞余りというが、これは予想以上に時間がかかりそうだと覚悟を決める。登山道に入り、周りのタイ人のタンブンを見よう見まねでやってみ
る。花びらを岩の上にばらまいてみたり、線香を木の隙間に差し込んでみたり、「こんな子供のイタズラみたいな感じでいいのかな」と戸惑いつつも歩みを進め ていく。すでに道は花びらのじゅうたん状態。参拝者の中にはなぜか、大きなクマのぬいぐるみを抱えていたり、ペットを抱いて登っている人の姿も。なぜ?ぬ いぐるみやペットの健康でも祈願するのだろうか。
一方、せまい登山道にもかかわらず、タンブングッズやジュース、果 てはお土産品などを売る人の姿。商魂たくましいタイ人を再確認。山の7合目に差し掛かると、人だかりは最高潮に。なんと、10分以上一歩も動けなくなる場 面もあった。ようやく再び歩みを進め、ゴール付近が近付くと、人々がタンブンした20バーツ、50バーツ、100バーツ札がステイプラーで止められ、お札 のすだれができている。私も、「これでご利益があるのなら」とちょっと奮発して100バーツをタンブン。すると係りの僧から、高僧と思われる人の写真入り ニセ1000バーツ札と写真ステッカーを手渡される。これで本当にご利益があるのだろうか、と不謹慎ながら疑問に思っているうちに約2時間かかって遂に ゴール。
頂上にお寺は一切なく、見たことがないような巨大岩が。みな、その岩の下や周りの仏像にタンブンしている。見よう見まね で靴を脱ぎ、いざタンブンへ。人混みをかき分けて、岩の付近にくると、岩肌が痛すぎてよく歩けない!私は靴下を履いているからまだいいものの、ほとんどの
人が裸足で、平気な顔をして歩いている。巨大岩に近づくのは足が痛すぎるので、周りにある仏像の顔に金箔を貼って、参拝終了。と思いきや、知り合いのタイ 人が「ここで参拝するのがいいよ」と、線香やロウソク、花がぎっしり積まった場所を指す。何の意味がある場所なのかはわからなかったものの、促されるまま
素直に参拝。とにかく、どこもかしこもすごい人なので、ササッと澄ませてしまった。当初想像していたような厳かな雰囲気は一切なく、終始お祭りのような派 手な参拝だった。
それにしてもタイ全土から、なぜあんなにも多くの人がカオ・キッチャクットに集まって来るのだろうか。バンコク に戻ってから改めて調べてみると、カオ・キッチャクットは毎年2月4日~4月4日の2ヵ月間しかオープンしておらず、中でも中国正月とマカブチャー(万仏
節)の時に参拝者が増えるという。今回の参拝はちょうどその時期に重なったので、あんなにも人で溢れていたのだ。そして、何だかわからなかった線香や花が ぎっしり積まれた場所は、「仏陀の足跡」とされ、この場所と巨大岩で祈願することで、願いが叶うと語り継がれているようだ。
調べてみて、カオ・キッチャクットの人気にやっと納得。だが、せっかく行ったにも関わらず、人だかりの中、手を合わせるので精いっぱいで、お願いごとをするのをすっかり忘れてしまった
2011年3月5日 タイ自由ランド掲載
料理店一覧
会社概要
起業、会社設立
各業務のカテゴリー
賃貸アパート物件情報
賃貸オフィス、工場仲介
店舗物件仲介
新規コンドミニアム
食材卸、店舗内装、工事
業務用食材、お酒
起業、会社設立、税金、会計
求人、求職
イタリア料理、フランス料理、ドイツ料理、ギリシャ料理、スペン料理など
シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、レバノン、イランなどの料理店
日本料理店
焼肉店
韓国料理店
タイ料理店
中国料理店
フュージョン
ラーメン、中華
居酒屋さん
宴会によい日本料理店
喫茶、スイーツ、ケーキ
スナック、カラオケ、バー
ネット、インターネット、seo
パソコン購入、修理、IT、ソフトウェア
バンコクの開発
ペット、子犬
メガネ
リサイクルショップ
レンタカー
仕立て、スーツ
催し、イベント
芸能、コンサート
医療、健康、漢方
病院、薬局、薬
学習塾、進学塾、子どもの教育
弁護士、裁判、法律
タイ語の通訳、翻訳
引越し
携帯、スマホ、sim
携帯、スマホの通話料金
教えます、
日本人会サークル
日本のテレビが見られる
書籍、中古、古書
歯科医院