意外にいる ？ 高齢者で保険のない人
タイでロングステイをする日本人が増えているが、高齢者にとって大切なのが病院。日本でなら、保険がきき、比較的、安心していつでも治療できるが、タイではあらためて保険に入る必要があり、入ったとしてもキャッシュレスで治療できるかどうか、不安もあるだろう。
日本人の多くは健康なうちはタイにいて、治療などが必要になれば日本に戻るというパターンが多いだろう。しかし、一方で、タイに死ぬまで住み続けるという日本人も結構多い。
チェンマイに住むある日本人男性、70歳台の人である。彼が言うには「３年ほどタイに住んでおり、その前はマレーシアにいました。日本には家などもなく、帰るところもないので、チェンマイで死ぬまでいるつもり。すでにいっしょに住むタイ人名義で家も買った。
幸い今は病気にかかっていないが、保険にも入っていないので心配は心配。このあいだこちらの保険に入ろうと調べたら１年で13万円かかるといわれた。病院での治療が無料になる医療保険です。
でも、自分にとっては年金の10％以上になるので断念した。高すぎる。だから保険は持っていない。不安はあるが、病気になったときはその時に考えるしかないと思っている」。
タイでは日本人向けの医療保険ではＡＩＡなどに多くの日本人が入っており、大手の病院でもキャッシュレスでの治療ができるが、高齢になって保険を申し込むと料金は、１年間で入院治療のみで10万円以上はする。それでもいざというときは、保険がなければ、あっという間に40～50万バーツがかかってしまうので、それを考えると、安い出費ともいえるだろう。
タイでは、ある程度のレベルの治療は期待できるが、それを受けるお金があるかないかが重要で、なければ受けられない。それは日本でも同じだろうが、日本では保険が効くからそれほどでもないが、タイでは保険のない人も多く、お金がない＝まともな治療を受けられない＝早く死亡してしまう、ということにつながるだろう。
2012年6月5日 タイ自由ランド掲載
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